SDGsへの日本仏教アソシエーションの取り組み

17の目標

SDGs(Sustainable Development Goals)持続可能な開発目標は、2015年の国連総会で加盟193カ国すべてが合意し、2030年までの実現を目指しています。
それは、地球規模で世界を変革する17の目標と169のターゲットです。


そこで日本仏教アソシエーション株式会社では、その強みを活かした活動により、17のうち5つの目標の実現に貢献します。
4「質の高い教育をみんなに」
5「ジェンダー平等を実現しよう」
8「働きがいも経済成長も」
10「人や国の不平等をなくそう」
16「平和と公正をすべての人に」
の5つです。

目標4[教育]「質の高い教育をみんなに」

目標4[教育]

SDGsの4番目[教育]の「質の高い教育をみんなに」は、詳しくは「すべての人に包摂的かつ公正な質の高い教育を確保し、生涯学習の機会を促進する」というものです。
この中で、当社は生涯学習の機会の促進に大きく貢献します。
仏教といえば、葬式や法事をするだけでなく、日本の文化に深く浸透した非常に高度な教えを有しています。
普段は意識していなくても、人生のいつかの時点で、一度は学んでみたいと思う時が来ます。
その時に、いつでも、どんな人でもインターネットを介して、本当の仏教の教えを学ぶことができる環境作りを進めています。

目標5[ジェンダー]「ジェンダー平等を実現しよう」

目標5[ジェンダー]

SDGsの5番目[ジェンダー]の「ジェンダー平等を実現しよう」は、詳しくは、「ジェンダー平等を達成し、すべての女性及び女児のエンパワーメントを行う」というものです。
仏教では、一見男尊女卑のような表現が見られますが、それは男性の修行者に対して、自らの煩悩に迷ってはならないと戒めるための表現です。
実際は男女平等です。
例えば『六方来京』の夫の妻に対する心がけについて「出入、まさに婦を敬すべし」と説かれています。
これは、夫は家を出入りする時に妻を敬いなさい、ということです。
また、仏教の到達目標である悟りについては、『相応部経典』にこのように説かれています。
「(真実の)車に乗る人は、男であろうと女であろうと、じつにその(真実の)車に乗って涅槃のもとに至るであろう」
仏教に説かれる本当の幸せに向かうのに、男女の違いはありません。
このような本当の仏教を明らかにしていくことにより、すべての女性のエンパワーメントを行います。

仏教における男女平等について、詳しくはこちらの記事をご覧ください。
男尊女卑は仏教にもある?宗教の男女差別と仏教の違い

目標8[経済成長と雇用]「働きがいも経済成長も」

目標8[経済成長と雇用]

SDGsの8番目[経済成長と雇用]の「働きがいも経済成長も」は、詳しくは「包摂的かつ持続可能な経済成長及びすべての人々の完全かつ生産的な雇用と働きがいのある人間らしい雇用(ディーセント・ワーク)を促進する」というものです。
この中で、仏教の考え方は、持続可能な経済成長に大献します。
従来の経済では、少しでも多くの欲望を満たすことが価値であったといっても過言ではありません。
ですが、人間の欲望には限りがないため、有限な資源は必ず枯渇します。
仏教では欲望を満たすのとは全く異なる、真の幸せを提示しています。
また、そこへ導くための小欲知足自利利他など、持続可能性に貢献する考え方を多く有しています。
また、真の幸せは本当の生きる目的でもあるため、働きがいにも貢献します。
本当の生きる目的がハッキリすれば、苦しくても働いて生きていくのはこのためだと働きがいが出てくるからです。

目標10[不平等]「人や国の不平等をなくそう」

目標10[不平等]

SDGsの10番目[不平等]の「人や国の不平等をなくそう」は、詳しくは、「国内及び各国家間の不平等を是正する」というものです。
仏教では、万人の平等が教えられています。
仏教が説かれた当時、生まれによる身分制度が有りましたが、ブッダはこのように教えられています。
「生まれによって賤しい人となるのではない。
生まれによってバラモンとなるのではない。
行為によって賤しい人ともなり、
行為によってバラモンともなる。」(スッタニパータ)
ここで「バラモン」というのは身分制度の中の髙い身分ではなく、立派な人という意味です。
人が立派な人かどうかは、人種や民族、出身国、男女などの生まれで決まるのではなく、行いによって決まると教えられ、善い行いを勧められているのが仏教です。
このような仏教の教えを明らかにしていくことにより、明らかにしていくことにより、国内及び各国家間の不平等を是正することに貢献します。

仏教における差別と平等については、こちらの記事をご覧ください。
仏教は差別の教え?

目標16[平和]「平和と公正をすべての人に」

目標16[平和]

SDGsの16番目[平和]の「平和と公正をすべての人に」は、詳しくは持続可能な開発のための平和で包摂的な社会を促進し、すべての人々に司法へのアクセスを提供し、あらゆるレベルにおいて効果的で説明責任のある包摂的な制度を構築する」というものです。

仏教は、殺生をしてはならないと教えられている唯一の世界宗教です。
教義を深めるための論議は行われても、仏教の名のもとに殺人を行うことは絶対にありません。
また、よく戦争のもとになる、「報復」もしてはならないと教えられているのが仏教です。
仏さまには、争いがなく、穏やかなイメージがあると思いますが、それというのも仏さまは慈悲の塊だからです。
仏教の教えを遵守すれば必ず平和に貢献します。

このように日本仏教アソシエーション株式会社では、主軸とする活動である本当の仏教の教えをいつでも誰でも学べる環境作りを通して、SDGsの実現に貢献していきます。

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